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9月30日、米連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長が再度の大幅な利下げに対する市場の期待に歯止めをかけたため、カナダドルは対米ドルで下落した。しかし、カナダドルは四半期ごとの上昇の大半を維持した。米ドルは対カナダドルで0.1%下落の1.3530となり、カナダドルは月間で0.3%下落したものの、第3四半期では1.1%上昇した。
(米ドル/カナダドル日足チャート。 出所:Trading View)
パウエル議長が、FRBの政策があらかじめ定まった道筋ではないことを強調し、リスクは「どちらにもある」と指摘したため、米ドルは一部の主要通貨に対して強含み、米国債利回りは上昇した。30日のカナダドルの下落は、投資家が年内に大幅な利下げが実施されるとの見通しを見直したことによるドル高によるところが大きかった。
さらに、カナダ中銀は借入コストを引き下げている。カナダの7月のGDP成長率は0.2%増だったが、今後の見通しでは8月の成長率は停滞する可能性があり、今月の大幅な利下げへの期待はさらに高まっている。カナダ中銀は6月以降3会合連続、毎回25bpずつ利下げを行っているが、景気刺激策が必要な場合はさらに大幅な利下げに踏み切る可能性があると述べた。
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