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S&Pグローバルが発表した7月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)は速報値の52.7から52.8に上方修正され、前月の52.3から加速した。英国の民間部門の成長は、2023年4月以来の高水準に達した輸出貿易を中心とする需要に牽引され、雇用の伸びは13ヵ月ぶりの高水準に上昇し、受注残も減少した。投入コストが3ヵ月ぶりの高水準で上昇したにもかかわらず、消費者物価上昇率は限定的だった。
また、英国の7月の小売売上高は前年比0.3%増となり、6月の0.5%減から一転して予想通りの伸びとなった。小売売上高の改善はイングランド銀行の利下げ開始と重なり、今年後半の消費の伸びへの期待が高まった。
(英国総合PMIの推移。 出所:S&Pグローバル)
ポンド対ドル相場は、投資家がイングランド銀行の利下げペース加速に期待し、ほぼ1カ月ぶりの安値となる1.273まで下落した。また、英国国債利回りは、米国経済への懸念の高まりから数ヵ月ぶりの低水準となった。投資家は現在、年内の利下げ回数(1回=0.25%)は2回になると想定しています。
(英ポンド/米ドル月足チャート)
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