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25日の金価格は、1オンスあたり2370米ドルと2週間ぶりの安値で取引された。米国商務省経済分析局(BEA)が発表した経済指標は予想を上回り、高金利環境にもかかわらず米経済は底堅さを維持していることが示された。
米国の第2四半期の実質GDP(速報値)は前期比年率2.8%という目覚しい成長を記録した。この数字は予想を2%大きく上回り、前回の1.4%から加速した。米国経済は高金利環境による景気後退の脅威を予想以上に回避できた。
しかし、インフレ率は依然として米連邦準備制度理事会(FRB)の目標値を大幅に上回っている。インフレ圧力が引き続き高まれば、FRBが今後の金融緩和サイクルの中で利下げを実施することに限界が生じる可能性がある。
好調な経済指標は政策金利の調整への慎重な姿勢を正当化するかもしれないが、金融市場は依然として金融政策の見直しを期待しており、今年9月にFRBが利下げに踏み切り、年内に2回の利下げを実施すると予想している。
また、世界2位の金消費国であるインドにおける金現物需要の増加も、金価格の動向に影響を与える可能性がある。インド政府が金の輸入関税を15%から6%に引き下げることを決定したことで、金の価格が安くなり、それがさらに金需要を煽っている。
(金価格月足チャート)
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