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8日、金相場は1%以上下落したが、その後やや回復し、0.83%安の1オンスあたり2621ドルで引けた。これは、最近の米雇用統計が利下げ観測を後退させ、市場が米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定会合の議事要旨の公表を待っていたことによるもので、この6週間で最も急落した。
(金価格日足チャート。 出所:Trading View)
市場の関心は、9日に発表されるFRB議事要旨、そして10日の米消費者物価指数(CPI)、11日の米生産者物価指数(PPI)に集まっている。10日に予定されている米国のインフレ率は、物価上昇圧力の継続的な緩和を示すと予想されているが、FRBによるさらなる積極的な利下げ観測が再燃する可能性は低い。その結果、金価格が上昇する場合は、主に地政学的な不透明感によって引き起こされる可能性が高い。
金価格が史上最高値に近いことから、中国は金の購入を見送り、短期的に一時停止する可能性があるが、より幅広い金取得の傾向は続くと予想される。さらに、先週の米雇用統計で、年内は大幅な利下げは必要ないとの見方が強まったため、投資家はFRBが来月、わずか25bpの利下げを実施する確率を86%としている。
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