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米国の非農業部門雇用者数が予想を下回ったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長が緩やかにタカ派的な利下げを行ったことで、ドルが弱含み、ユーロは対ドルで1.09ドルまで上昇し、1月24日以来の高値を更新した。投資家はまた、木曜日に開催される欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定会合に注目し、ECBの今後の政策の方向性についてより深い洞察を得ようとしている。
中央銀行メンバーは現在の高水準の金利を維持すると予想されるが、経済見通しの修正とクリスティーヌ・ラガルド総裁に注目することで、利下げの手がかりが得られる可能性がある。最新の報告書によると、ユーロ圏のインフレ率は2月に2.6%と2ヵ月連続で低下し、2024年1月の2.8%から低下した。
(ユーロ/米ドル 年足チャート)
一方、ユーロ圏の2024年1月の小売売上高は前月比0.1%増となったが、12月の改定値は0.6%減と市場予測通りであった。食品、飲料、タバコなどの商品の売上高は1.0%増加し、3ヵ月間の低迷に終止符を打ち、自動車燃料は1.7%増加し、2022年8月来の高水準を更新した。これに対し、非食品は前月の0.9%減に続き0.2%減となった。消費財小売総額は前年同月比1.0%減となり、16ヵ月連続のマイナスとなった。
(小売売上高。 出所:ユーロスタット)
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