2024年4月19日現在、WTI原油に関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• OPEC月報 

OPEC月報では、2024年と2025年の世界の石油需要が、堅調に推移するとのことで、前年比で日量225万バレルと185万バレル増えるとする見通しは据え置いた。原油先物は先週、OPEC最新報告が公表される前に、昨年10月以来の高値水準まで急騰した。中東と東欧における緊張の高まりと、今後数ヵ月間の供給逼迫の見通しが強気心理を煽った。 

• 需要と見通し、上方修正 

この前、米国エネルギー情報局（EIA）は、国際エネルギー機関（IEA）の予測にほぼ沿った形で、世界石油の需要予想を上方修正した。この予想が公表された後、世界最大の石油トレーダーが今年いっぱいの市場見通しについて、楽観的な見方を強めている。 

• 地政学的なリスク 

イランとイスラエルの対立は激化になる可能性が高く、原油供給に影響を与える可能性がある。今週末にイスラエルがイランの空爆に対して、直接報復すると予想されていることから、市場は対立激化のリスクは高く、原油供給への影響もありうると予想している。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（WTI原油日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

指標は、過熱圏で弱気のシグナルを発し、昨日DIFラインとMACDラインはともに50の中央値を下回り、短期的に原油価格が下降し続けることを示唆している。下から原油価格に対するサポート効果に注目しよう。 

• 上昇チャンネルライン 

先週金曜日の分析では、原油価格が薄い緑のチャネルラインを下抜けた場合、33日移動平均線に反落の可能性と述べた。現時点で移動平均線にタッチし、理論的に調整が行われているため、より短い時間足に切り替えて反転シグナルがあるかどうかを確認する必要がある。原油価格が下落し続ける場合、目標値は濃い緑の上昇チャネルラインの下端に注目しよう。それは破線200移動平均線の付近でもある。 

4時間足チャート 

（WTI原油4時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

指標はボトム圏で強気のシグナルを発しており、原油価格の下落が終息に向かう可能性を示唆している。しかし、短期的には原油価格がネックラインを上回っていないため、引き続き慎重な姿勢を保つ必要がある。 

• 移動平均線のサポートとレジスタンス 

破線の250日移動平均線は、原油価格の強気・弱気の長期的な分水嶺となっており、昨日、原油価格は再びこのラインにタッチし、今日のアジア取引時間では反発しはじめ、緑の下降トレンドラインを上回った。上の目標値は赤の33日移動平均線で、これをブレイクし続ければ、下降トレンドの終焉が確認され、価格は上昇し続けるだろう。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（WTI原油30分足チャート。情報源：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は82.80。 

• 82.80を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は83.50、次の目標値は84.30。 

• 82.80を下回ると下降トレンド、最初の目標値は81.05、次の目標値は80.50。 

免責事項 

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