2024年4月12日現在、WTI原油に関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• OPEC月報 

OPEC月報では、2024年と2025年の世界の石油需要が、堅調に推移するとのことで、前年比で日量225万バレルと185万バレル増えるとする見通しは据え置いた。原油先物は先週、OPEC最新報告が公表される前に、昨年10月以来の高値水準まで急騰した。中東と東欧における緊張の高まりと、今後数ヵ月間の供給逼迫の見通しが強気心理を煽った。 

• 需要と見通しの上方修正 

この前、米国エネルギー情報局（EIA）は、国際エネルギー機関（IEA）の予測にほぼ沿った形で、世界石油の需要予想を上方修正した。この予想が公表された後、世界最大の石油トレーダーが今年いっぱいの市場見通しについて、楽観的な見方を強めている。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（WTI原油日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

指標は昨日、過熱圏で弱気のシグナルを発しており、相場には下落圧力がかかっている。しかし、原油価格のトレンドは明確な下落構造を示していないため、相場は調整局面に入る可能性が高い。 

• 上昇チャンネルライン 

原油価格は、3月中旬に赤い33日移動平均線にタッチして以来、引き続き上昇し、移動平均線から離れて上昇チャネルラインを形成している。為替レートは調整局面が確認された後、チャネルラインを下回り、33日移動平均線に反落が実現する確率が高い。 

4時間足チャート 

（WTI原油4時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

昨日、指標はボトム圏を上抜けた後、50中央値の上で再度弱気のグナルが点灯しており、短期的な原油価格が上昇を終えて、間もなく下落トレンドに転じる可能性を示唆している。売買シグナルを探すには、より短い週期に切り替えることが得策であろう。 

• ダブルトップパターン 

原油価格は黒い65日移動平均線に阻まれて調整を続けているが、毎回の反発は直前の高値を上回らず、緑色の下降トレンドラインを形成している。移動平均線のサポートを割り込むと、より深い調整局面に入る可能性がある。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（WTI原油30分足チャート。情報源：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は85.95。 

• 85.95を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は86.60、次の目標値は87.00。 

• 85.95を下回ると下降トレンド、最初の目標値は84.90、次の目標値は84.55。 

免責事項 

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