2024年8月16日現在、米ドル対日本円に関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 円キャリートレード復活 

8月5日以降、円対ドル相場で5％以上下落している。日本におけるタカ派的な金融政策の動き、米国の景気に対する懸念、弱い雇用統計が重なり、円相場は7ヶ月ぶりの高値まで上昇した。 

• 発言の影響待ち 

8月23日の閉会中審査、日銀の植田和男総裁が出席するが、同日のジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が9月に0.5％の利下げを実施するという一部のトレーダーの見方を覆すような発言をすれば、円キャリートレードはさらに加速する可能性がある。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（米ドル/日本円日足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• MACD 

MACDヒストグラムは平坦化し縮小し始め、ゼロライン以下の指標は強気のシグナルをが点灯し、弱気派の勢力が弱まったことを示唆している。為替レートの上昇トレンドの到来は明らかになるだろう。 

• レジスタンス価格水準 

フェア・バリュー・ギャップの中で数日間推移した後、ドル円は昨日レジスタンスを強力に突破し、さらに上昇することは明らかでなり、次の目標値は150.809付近となり、赤い33日線付近でもある。 

1時間足チャート 

（米ドル/日本円1時間足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

ストキャスティクスは、買われすぎゾーンで弱気のシグナルが点灯しており、為替レートがアジア取引セクション中に下落の調整局面を迎えることを示唆している。日足チャートからみると、強気トレンドにあることから、買われすぎゾーンから抜け出した後の強気シグナルに注目したい。 

• サポート価格水準 

上昇チャンネルラインがドル円の重要なサポートとなり、下落が続く場合は、赤い33日線と黒い65日線が目標値となるだろう。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（米ドル/日本円30分足チャート。　出所：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は148.50。 

• 148.50を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は149.60、次の目標値は150.20。 

• 148.50を下回ると下降トレンド、最初の目標値は148.00、次の目標値は147.60。 

免責事項 

本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。 

Willy

Willly is a skilled and experienced market analyst who has been analyzing financial markets for over 5 years. He currently serves as a Market Analyst at Ultima Markets, a leading financial services company. Willy brings a wealth of expertise in fundamental and technical analysis, having previously worked as Head of Financial Market Analyst at GCMAsia. There, he oversaw the research department and developed educational materials to build clients' financial knowledge. He also collaborated cross-functionally to amplify sales and achieve business goals. Prior to that role, Willy gained valuable experience as a Financial Market Analyst at the same company. He generated daily and weekly reports, conducted market briefings, and provided trading strategies through webinars. Read his latest market analyses on the Ultima Markets News & Analysis.

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